環境調査・環境保全
希少種や生態系の保護、自然環境の保全・再生などを目的に、調査から解析評価、その結果を受けた各種計画の策定まで、一貫した業務を行っています。また、衰退した水生植物群落や漁業資源の再生、豊かな里山・里海の創生など様々な実証事業にも参画しています。
生物調査、希少種調査、外来種調査
環境アセスメント(環境影響評価)や「河川水辺の国勢調査」をはじめとして、全国で様々な動植物調査を実施しています。
調査対象と調査手法
- 陸上植物、水生植物(目視観察法による植物相調査、植生調査、ドローン撮影による空中写真や航空写真、衛星写真による植生分布調査 等)
- 哺乳類(目撃法、フィールドサイン法、トラップ法、バットディテクター法)
- 鳥類(目視観察法、任意踏査法、定点記録法、ラインセンサス法)
- 両生類・爬虫類(目撃法、捕獲確認法)
- 昆虫類(目撃法、任意採集法、トラップ法)
- 陸生甲殻類(目撃法)
- 魚類(採捕法、目視観察法)
- 底生生物(採集法、ラインセンサス法)
- サンゴ類(スポットチェック法、マンタ法)
- プランクトン(採水法、プランクトンネット採集法) 等
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干潟域における生物・底質調査
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ベンケイガニ
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任意採集法による昆虫調査
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ドローンによる調査
「水」についての各種環境調査
「水」は地球環境を形成する最も重要な物質です。人間に様々な恵みをもたらし、豊かな生態系を育む一方で、人命に関わる災害をもたらし、そこに生きる生物の生殺与奪の権を握っています。水を詳しく調べることで、自然環境の健康状態を正しく診断し、変化の理由を推測することができます。
調査項目
水質調査:水温、塩分濃度、透明度、BOD、COD、全窒素、全リン、水素イオン濃度、溶存酸素量、微生物 等
物理調査:流況、水位、地形、堆積物 等
調査対象
海域、河川、湖沼、ため池、地下水、ファームポンド、マングローブ林 等
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湖沼における水質調査(水温、水質の測定)
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海域における水質調査(懸濁物質のサンプリング)
自然環境の保全・再生
消失したり衰退したりしてしまった自然環境や生態系を再生するためには、正確なデータ収集と現状分析、多面的に検討した仮説立て、実証実験やシミュレーション等による仮説の立証、仮説の評価・効果検証といった一連のPDCAサイクルの運用が大切です。
当社では、富栄養化の進んだ湖沼の水質浄化、外来種や有害鳥獣の駆除、漁業資源の管理といった環境保全の取り組みについて、これら一連の業務を受託し、成果を上げています。
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水生植物の湖沼底泥埋土種子発芽再生実験
普及啓発ツールの制作
自然環境の保全・再生のためには、一般の人々の理解と協力が欠かせません。パンフレットやWebサイト等の普及啓発ツールの制作も行っています。ターゲットの特性や利用シーンにあわせた体裁や表現で、難しいテーマについても興味を持って向き合っていただけるよう工夫をしています。
- 海洋教育をテーマとしたワークブック型副教材の開発
- 学習指導要領を踏まえた子ども向けパンフレット制作
- 地域のシンボル的水環境について歴史から水質改善の取り組み、生物まで網羅的に紹介した一般向けパンフレット制作
- 漁業資源管理について認知度を高めるための複数メディア展開
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当社制作ツール
主な実績
業務名 | 年度 | 委託元 |
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鹿島灘生態調査業務 | 2011~2016,2018~2021年度 | 茨城県潮来土木事務所 |
統合河川環境整備及び県単河川環境整備(印旛沼植生調査、水生植物系統維持管理および関連水位等調査 等) | 2017,2019~2021年度 | 千葉県印旛土木事務所 |
皇居外苑濠水環境モニタリング業務 | 2020~2021年度 | 環境省 |
ラムサール条約湿地藤前干潟底生生物調査業務 | 2020~2021年度 | 環境省 |
統合河川環境整備及び県単河川環境整備(北印旛沼植生調査) | 2019~2020年度 | 千葉県成田土木事務所 |
希少猛禽類繁殖状況等調査 | 2018~2020年度 | 東京都多摩環境事務所 |
水産資源管理支援事業委託業務、海洋保護区調査支援事業委託業務 | 2013~2019年度 | 沖縄県水産海洋技術センター |
成沢海岸影響把握調査業務 | 2018年度 | 茨城県高萩工事事務所 |
宮古伊良部農業水利事業 地下ダム海域影響調査業務 | 2016年度 | 内閣府沖縄総合事務局 宮古伊良部農業水利事業所 |
尖閣諸島自然環境基礎調査事業 | 2014年 | 石垣市 |
西表石垣国立公園川平湾適正利用推進検討業務 | 2011年度 | 環境省 |
駿河湾深層水水塊特性調査業務 | 1999年度 | 静岡県 |